2013/11/13

経管栄養

 手術後2週間近く経過し、やっと創部の痛みも軽度になってきた。院内を歩き回ることもできるようになり、8階の病室まで階段を登ってくることもできるようになった。階段はさすがに息が切れる。体力の低下は明らかで、ちょっと情けなくなるくらいだ。

 昨日はジェイメディカルの方がレンタルのポンプを持って来てくれた。非常に丁寧にポンプの使い方を教えてくれた。いよいよ自宅での経管栄養が始まるのだ、という実感がわいてきた。経鼻から胃管を自分で挿入する手技や、独特のにおいがするエレンタールを毎晩注入するのは、自分でもかなり抵抗があった。

 もし自分がもっと若くて、家族がいなければ、経管栄養は拒否したかも知れないと思う。きっと日中に経口で飲むようにトライして、おそらくその味の悪さで挫折するのではないだろうか。今、私が経管栄養を導入するモチベーションは、仕事への復帰と家族への責任感だ。何としてでも仕事を続けたいし、家族を養わなければならない。そのためにはやるべきことはきちんと全てやろうと思う。

 でも経管栄養は思ったより簡単で、もう胃管の挿入も、機械のセットも慣れた。胃管を入れたまま寝られるかどうかが心配であったが、それ程の違和感もなく眠れている。セッティングと後片付けがちょいと面倒な程度だ。ただこれも若者では夜の自由が無くなるので辛いだろうなと思う。幸か不幸かもはや夜の自由もあまり必要で無くなった。ゆっくりと栄養を摂取することにしよう。


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