2013/10/21

病室で見るテレビ番組

 入院してもうすぐ3週間。全ての検査が終了したところで、ジュースのみ許可がでた。いやはやジュースのなんと美味しいこと。でもお腹に気を遣って、コーヒー飲料や甘いジュースは避けている。主に野菜ジュースを朝晩に200cc程度飲むことにした。幸い、ジュースくらいでは腹痛は生じていない。

 入院中は時間を持て余す。普段はほとんど見ることのないテレビを見てみる。この状況で見てみて初めて気付いたのだが、食べ物に関する内容が非常に多い。番組のなかでも、コマーシャルでも。食べ物が紹介される度に苦しくなるほどの空腹感が襲ってくる。テレビ番組って、こんなにも食べ物を扱っていたんだ...。

 番組をみていても、台風の被害や殺人事件などのショッキングなニュースが多い。何度も同じ事ばかり繰り返しているのだが、不思議とぼおっとしながら見てしまう。少し考えれば、これらを知らなくても私の人生が変わることはないのは明白だし、今の病状を考慮するとショッキングなニュースは控えるべきかも、という結論に達した。敢えてニュースは見ないことにした。

 旅行番組は楽しくて良い。薄暗い病室の中でも元気をもらえるし、いつかはこんな所にも行ってみたい、そう思う。しかし必ず現地の食材の紹介がある。この場面が辛い。あー食べたい。でも元気になっても、これは食べられないのだろうなと思うと、すごく悲しい。

 こんなに長い入院になるのなら、DVDでも借りてきておけば良かった。でも、どうだろう。病院の中に、DVDレンタル屋さんがあったら?必要な患者さんは大勢いる。需要は間違いなくありそうだ。注文が病室のテレビからできて、配送・回収も病室まで来てくれるとしたら?料金設定はどうしようか。ひょっとして良いビジネスになるのでは?いや、何考えてるのだろう、俺。

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