2013/10/19

手術宣告

 昨日主治医から病状説明があった。小腸に高度狭窄病変があり、切除が必要であると言われた。これはきつい。先日受けた小腸造影は肉体的にきつかったが、手術宣告は精神的にきつい。

 クローン病と診断されたのは2013年6月。既に40歳代前半。自分では、症状はクローン病のようだが、年齢的には可能性は少ないのではないかと思っていた。しかし大腸内視鏡の結果はクローン病との診断。まずここで1回目の精神的挫折。

 夏の間はステロイドを内服した。真夏には体調は回復し、遠出できるようになった。おかげで夏休みは妻と海沿いをドライブした。浜焼きの白身魚の美味しかったこと...。

 しかしステロイドの減量と共に、9月下旬には体調悪化。食事をすると強い腹痛を生じるようになった。空腹感はあるのに、食事をすると腹痛がひどいものだから、食事をしたいのか、したくないのか、自分でもわからなくなっていた。

 そして10月。腹部CTで腹腔内膿瘍の診断。あえなく入院となり、絶食の上、抗生剤プラス中心静脈栄養の点滴を2週間受けた。体調は回復したものの、小腸造影の結果、手術しか選択肢が無い模様。これで2回目の精神的挫折。
 
 これまで医師として、同様のことを患者さん達に行ってきた。そして彼らの気持ちも理解していたと思っていた。しかし自分のことになると、頭の中では手術の必要性を理解していても、心の奥底に明らかに恐怖感がある。これはどこから来る恐怖感なのだろう。何か自分の身体が壊れていくというか、削ぎ落とされていくような苦しみだ。

 絶食中で体調は良いので、時間はたっぷりある。前向きに考えようと思っても、なかなか難しいもので、次々と様々な不安が浮かんでくる。病院の窓から外の景色を眺めてみる。今年は秋を感じる余裕もなく、冬になりそうだ。

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