本日は初めての外科受診。消化器内科から紹介してもらい、外科へ受診となった。外科の先生も時間に余裕を持って来てくださったようだ。丁寧な話し方からそれがわかる。自分でもよくわかるが、急いでいるときの話し方は少し雑になるし、相手にも伝わってしまうものだ。こうやって入院すると患者さん目線がよくわかる。運命がくれた勉強の機会なのかもしれない。
でも残念なことに、小腸の切除範囲は80cm程になるとの事。内科の先生の話しでは40cm程度とのことであったので、ちょっと落ち込んだ。この分野の専門家ではないので、この40cmの違いがどの程度重要なのか、そうでないのか、そのニュアンスがよくわからない。しかしじたばたしても始まらない。術後に縫合不全が生じても嫌だし、早期に再発を来すのも困る。ここは言われたとおりに手術を受ける以外には方法はあるまい。
私も医師なので、当然クローン病という病気に関しての情報は可能な範囲で収集している。それでも細かいところは良く分からないし、逆に全体像もつかみがたい。なんだかとらえどころのない不思議な病気だ。難病だけど、そう簡単には死なないし、この点滴さえなければ普通の人と変わらない。でも普通の生活を送ることが難しい患者さんもたくさんいるし、元気な生活を送っている患者さんも必ず心に不安を抱えているはず。
現在は手術日程の決定を待つ、まな板の上の鯉。こうなったら、一刻も早く手術をして欲しい気持ちになる。絶食も3週間近くになり、空腹感も強い。一人でガムを噛んだり、飴をなめたりしながら、病室で悶々とした日々を過ごす。病院での仕事のことや学会発表のこと、家庭のことなどがいろいろ気になるが、この状況ではどうにもならない。イライラは病状によくないと自分に言い聞かせ、ベッドの上で座禅を組んでみた。
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