2013/10/24

空腹感

 入院して3週間が過ぎた。入院直後から絶食であったため、これで3週間何も食べていないことになる。先週からジュースが可となったので、少し自由が広がった感じがする。贅沢を言って個室に入院しているし、身体は元気なので、あまり不自由を感じない。今の生活で最も辛いのは、空腹感だ。

 空腹感のピークは絶食後1-2週目であったろうか。わざとテレビの料理番組を見たりしていたが、あれはやめておけばよかった。ちっとも空腹感の軽減には繋がらなかった。一番良いのは飴だろうか。様々な飴を試してみたが、混ぜ物の少ない黒糖の飴が自分には一番合っているようだ。舐めた後に胸焼けがしない。空腹感のあまり多量に摂取してしまいそうで、飴と飴の間に必ずガムを噛むようにしている。食事をしていないので、咀しゃく筋の萎縮予防にも良いのではないだろか。

 当然時間はたっぷりあるので、他の仲間はどうやってしのいでいるだろうかと気になってしまう。ついついネットで空腹時のしのぎ方を検索したりしている。当たり前だけど効果的な方法はなさそうだ。でも「みんな辛いんだ」ということはわかって、なんだかほっとしたりする。ネット上ではかなりの数の患者さんたちによるコミュニティがありそうだ。

 自分も医療者だから、病気についての知識は入手できる。教科書だって、論文だって、書籍だって、お茶の子さいさい。でもこのような知識以外に、生の患者さん達の声も聞きたいと思う。この手の情報はよく吟味が必要で、簡単に鵜呑みにはできない。でも多くは新米の患者さんの心の支えになるような助言だ。もっと簡単に患者さんの励みになるような「声」が聞けると良いのだが。

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