まだ術前だけれど時間もたっぷりあったので、主治医にお願いして経管栄養の練習を始めることにした。もちろん自分も医師として患者さんによく入れたことはあったので、やり方が心配だったわけではない。だが受け持ちの看護師さんにはそれが良く伝わらなかったみたいで、チューブの入れ方や機械の操作だけ教えてくれて終わろうとしていた。
まあ通常はそうなのでしょう。でも私が知りたかったのは、退院してから必要な物品をチェックしたかったということと、退院してからの生活をシミュレーションしてみたかったからなのです。患者さん一人一人がその生活パターンによって必要な情報が異なるのだということが、この立場になってよくわかりました。クローン病は若年者で仕事をしている人も多いから、長期臥床している高齢者の経管栄養とは必要な情報が当然大きく異なるのです。
必要物品で一番大きな物は、点滴スタンドのようでした。重い経腸栄養剤をぶら下げるので、丈夫な物が必要だと考えました。ネットでいろいろ検索していると、折りたたみ式の点滴スタンドを発見。これなら長期旅行や出張にも持って行けそう。ひょっとしたらランタンをつり下げることもできるかも。値段も比較的安かったので、すぐに購入。便利な時代で良かった。
試しに経鼻チューブを自分で入れてみた。チューブは細いし、先端に重りがついているし、昔に比べてずいぶん改良されているようだ。嚥下反射が強いのでちょっと心配だったが、大した苦労もなく入れることができた。但し、頭を動かすと咽頭の違和感が強く感じる。これで本当に寝られるのだろうか。そこはかなり心配だ。慣れの問題だとは思うけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿