本日夕方に外科医より手術についての説明を受けた。回盲部から70-80cmの小腸に狭窄があり、同部に膿瘍もあったらしい。私の腹腔内膿瘍は、腸管が穿孔したものらしい。幸いにして腹膜炎にはならず、緊急手術を受けなくて済んだ。明後日の手術は、回盲部を含めて、この小腸の狭窄部までを切除するとの事であった。
医師になって私も多くの患者さんに手術の説明を行ってきた。手術を受ける立場として初めて説明を聞いた。様々な事が本当に勉強になる。患者さんがどこが気になるのか、少しわかってきたような気がする。それは説明の内容だけでなく、説明を受ける部屋の雰囲気や、医師の表情及び動作、看護婦さんの挙動なども含む。今回の説明で気になる点は全くなかった。むしろ早く手術が終わって欲しいという思いが強い。
一緒に説明を聞いてくれた妻には感謝している。医療者側からみれば当然のような行為だが、家庭のことを全てこなした上でこうして来てくれているのだから、大変だろうと思う。また手術に必要な物品も売店で揃えてくれた。もちろん自分でもできるだろうけど、こうやってやってくれる人がいると心強い。特に妻は元看護婦なので、手術に必要なものと不要な物を、ばっさばっさと分類していく。
手術を受けることはやはり不安だ。縫合不全にならないだろうか。ステロイドの内服をしていたので感染症になるのではないだろうか、等々。でも術後に家族がいてくれるという安心感は、この不安を和らげてくれる。物理的にも精神的にも本当に助かる。重い荷物を背負うのは、一人より二人が良いのだろう。いつか相手の荷物も背負えるように、まずは病気を何とかしましょう。
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